在宅での感染症治療の精度を高める―グラム染色と細やかな看護の連携
院内でグラム染色してから、抗菌薬投与を開始する。
悠翔会在宅クリニック春日部の池邉先生。
在宅感染症の治療は、抗菌薬投与が基本。
ただ、原因の菌によって効く抗菌薬は異なる。
グラム染色によって、細菌を形態的に4つに分類することができる(グラム陽性・陰性×球菌・桿菌)。これにより起因菌をより高精度に推測し、より適切な抗菌薬が選択できる。
予備力のない高齢者にとっては、最初の抗菌薬を外すと厳しくなることがあるので、これはとても重要。
ただ、原因菌がわかっても、耐性菌も増えてきている。
細菌培養と薬剤感受性検査を合わせて提出することで、耐性の割合の高い抗菌薬を避けることができる。
個別の感染症・起因菌のグラム染色による評価と、蓄積された部位・検体・菌種ごとに培養・感受性検査の統計的結果を組み合わせることで、在宅感染症の治療のヒット率を上げる。
加えて、春日部クリニックではテレナーシング(看護師による電話・オンラインでの状態確認と支援)を通じて治療の進捗を細やかにキャッチすることで、治療の継続・変更など迅速な意思決定ができている。
在宅医療には一定の限界があるが、できることを組み合わせることで、より高品質な急性期感染症治療ができる。
こういう取り組みはぜひもっと発信していきたい。
今日は埼玉県在宅医療研究会。
症例報告からスタート。
代表の笹岡先生にお声がけいただき、僕もこの後お話しさせていただきます。
佐々木淳
