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患者の「大切」を軸に、人生に伴走する。台湾で考える、在宅医療とケアチームのあり方。

台湾で宮本先生と決闘。
佐々木小次郎と宮本武蔵の巌流島の戦いを知ってるなんて、台湾の人々の関心の高さには驚かされます。

台湾4日目の今日は台中栄民総合病院で開催されているInternational Medical Conferenceにスピーカーとして参加しています。
在宅医療におけるハイパフォーマンスケアチームとは。
僕に与えられたテーマは、かなり本質的なものだと思いました。
One patient, One journey, そしてOne Shared Goal。
患者さんの状態は刻々と変化します。そして、必要とされるケアも専門職のチーム構成も変化します。しかし、それは連続した人生の一部であるべきだし、状態やニーズの変化によって分断されるべきではありません。
そのために我々はどうあるべきなのか。
安定期から急性期、移行期・回復期、そして終末期。
それぞれのケアの関わりが次のフェイズに大きな影響を及ぼします。だからこそ、フェイズに最適化したケアではなく、連続性を意識したケアが求められます。
そして、その芯軸を貫くのがwhat Matters Most 、患者にとって大切なものは何なのかをキャッチすること、それが我々のケアの方向性を考える上でのガイドになります。

人生に伴走するケアとは。
そこから在宅医療における「ハイパフォーマンス」とは何なのかを逆算してみました。
宮本くんは、日本におけるHospital at Homeについてのプレゼンを。僕のプレゼンをプラクティカル、ポリティカルとするなら、彼の講演はアカデミック。イメージだけではなく、在宅医療をきちんと評価・研究するのはとても大事なこと。
巌流島の戦いではないけど、アプローチの異なる発信を組み合わせていくことは在宅医療の全体像を立体的に理解するためにはとても効果的だと思います。

台中栄民総合病院は台湾にある23のメディカルセンター(スーパー高度急性期病院)の一つ。世界の100病院にもランクされる名門病院です。
台湾では人口100万人に一つのメディカルセンター、そして地域の中核的急性期病院、コミュニティ病院と地域にブレイクダウンされていく仕組み。
とても合理的だと思います。
人口あたり日本の半分程度の病床数だけど、在宅ケアのキャパシティを拡大することで、高齢化の進行に伴う医療ニーズ野増加(というか変化)に応えようとしている。この点もとても合理的。
日本は在宅医療の制度の充実では台湾を先行しますが、病床の多さが、患者にとっての最適なケアの選択に影響を与えています。もちろん入院機能は必要です。しかし、在宅からの緊急入院のうち、本当に入院でしか診られない患者さんは半分くらい。これらはケアニーズ、自宅で診るのが不安・大変、というケースです。
この不安と負担を軽減するのがケア。多機能型の地域密着型を活用できれば一時的に極大するケアニーズに柔軟に対応できるのですが、これらのケアサービスの利用はケアマネ変更を伴うハードルの高さがあり、また事業所によっては臨時のケアニーズへの対応力が少ないところも少なくありません。
病床への過度の依存を減らすには、柔軟なケアの選択肢の充実が不可欠、特に地域密着型のフレキシビリティを確保するために、もうすこし予算措置があってもよいのではないかな。そちらのほうが長期的には費用対効果も高いと思います。
また長くなっちゃった。

佐々木淳

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