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政治が冷えても、医療と介護の交流を止めない

昨夜は大阪で上海医療介護視察ツアーの振り返り。
昨年の北京視察ツアーメンバー、そして中国の医療介護事情に関心ある方々が全国から集まりました。
今年、介護保険制度が全国的にスタートした中国。
これまで続けられてきた日本と中国の民間レベルの交流が一気に花開くタイミングだったはずですが、二国間の断然は徐々に深まり、政治・外交関係の冷え込みは民間や経済界にも。これまでの「政冷経熱」が「政冷経冷」に変化しつつあることをひしひしと感じます。

中国と日本は、それぞれ異なる価値観と優先順位で国家運営が行われていますが、少子高齢化と核家族化、都市部人口集中などに伴う社会課題は共有しています。
そして中国は少なくとも介護領域においては日本よりも相対的にフレキシブルかつアジャイルな事業運営が可能です。臨床倫理や個人情報に対しても「ややおおらか」で、だからこそ実験的なAIやロボティクスの導入も進むし、パーソナルデータの収集もビッグデータの活用もどんどん進みます。
認知症ケアや人生の最終段階の支援における試行錯誤を通じて磨かれてきた、日本の対人援助としてのケアの技術や哲学などに対する中国の関心は非常に高いと思います。

一方で、日本にとっては規制に阻まれ、なかなか進められないテクノロジーの実装やデータドリブンなケアなど、中国という巨大な実験場から学べることもたくさんあります。
現場の専門職、そして介護医療経営者はみんな真摯に目の前の高齢者の課題に、そして社会全体の課題に取り組んでいる。不毛な対立が双方にとっての不利益にならないことを、そして一日も早い関係の改善を願うばかりです。

佐々木淳

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