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病院から地域へ。本人の「大切にしたいこと」を軸に。台北医学大学で語り合う、在宅医療の未来。

台湾1日目。
台北医学大学で在宅医療とコミュニティケアについての講義。
いつものJL97便で台北松山空港に。

出迎えに来てくださったChiu教授と合流し、そのまま台北医学大学に。
台北市内に600床の急性期病院を擁する台北医学大学。
救急外来や入院患者の明らかなニーズの変化に対し、看護学部を中心に在宅医療・コミュニティケアにフォーカスした取り組みを展開し始めている。

病院から地域へ。
高齢者の病院死を当たり前のものにしてしまった老人医療無料化の廃止とともに、在宅での受け皿整備をトップダウンで進めてきた日本。
台湾では、3つの感染症に対する急性期在宅医療(在宅入院)が制度化されたものの、在宅でのプライマリケア・移行期ケア・終末期ケアを支える仕組みはまだまだ十分ではないとのこと。
プライマリケアに関わる医療・ケアチームが、日々の対話の積み重ねの中から、患者の価値観(What Matters Most)を共有する。そして、急性期も、移行期も、終末期も、その1本の軸を中心にケアを組み立てていく。
日本では当たり前の在宅医療だが、それを可能にしてくれている制度のありがたさ、そしてこれを制度化した先人たちの先見の明と行動力を改めてありがたく思う。

集まってくさったのは看護学・老年学を学ぶ大学生・大学院生、そして病院の看護部長や教授陣の方々、約50人。
トップダウンの限界があるからこそ、私たちがボトムアップで在宅ケアを普及させていくしかない。
Chiu先生がそうおっしゃっていたのが印象的だった。
ケニアやスリランカなど、海外からの留学生も含め、質疑も非常に濃厚で、学生さんたちのレベルの高さを感じた。

最後に、ある学生さんが「なぜYushoukaiって名前なんですか?」と質問してくれた。
なんと、そんなことに関心を持ってくれる人がいるとは。
実は悠翔会の名前の由来は、立ち上げ当初、勤務していたスタッフの二人のお子さんの名前から一文字づついただいたもの。当時は小さかった悠くん、翔くんもいまは20代の後半か。僕らは年相応に成長できているのかな。キラキラと輝く学生さんたちの瞳を見ながら、そんなことを思った。

講義終了後、ホテル(というか民泊)にチェックイン(というかメールで指示された開錠ナンバーを入力しただけだが)。
その後、素晴らしい中華料理を囲んで、再び合流。
Chang学部長はじめ教授の先生方と、今後の継続的な相互交流、教育研修、共同研究などの枠組みづくりについて意見交換。オープンマインドで挑戦意欲の強い台湾の専門職の方々と協働することで生まれる価値はきっととても大きいはず。

佐々木淳

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