「必要だから買う」から「望む暮らしのために選ぶ」へ
Ageing Asiaは、高齢化を危機ではなく、「新しい経済=シルバーエコノミー」へのシフトと捉える。
シルバービジネスと言えば現時点では介護や高齢者住宅が中心だが、これらの「本当は買いたくないけど、買わざるを得ないもの」ではなく、「よりよい生活や人生を実現するために積極的に買いたくなるもの」を開拓すべきではないのか。
もちろん「健康で文化的な最低限度の生活」は、保障されるべきだが、共産主義国家でもないのに、それ以外の選択肢が与えられないというのも不自然な話だ。
シルバーエコノミーは、まずは「シルバー」の真のニーズを理解するところから始まる。
人生100年時代。望む望まざるにかかわらず、誰もが長い人生を生きることになる。ケアが必要になる前に、あるいはケアが必要になる状態をできるだけ先延ばしするために、どのような製品やサービスが求められるのだろうか。あるいはケアが必要になったとき、介護保険などによる公的サービスでは満たされないニーズにはどのようなものがあるだろうか。
日本では、高齢者ビジネスと言えば、現時点では介護サービス以外の選択肢は少ない。さらに公的保険サービスが充実しているため、これらの制度の枠内でケアが提供されるのが当たり前の認識となっている。しかしそれだけでは本人の真のニーズは満たされていないし、また家族の介護負担も大きいままだ。
制度の充実はもちろん進めていかなければならない。しかし、制度以外の部分の選択肢の充実も重要だ。
無理矢理買わせるサービスではなく、買いたくなるサービス。専門職の先入観や固定観念からは、生み出せない。何かがきっとあるはずだ。
今日はAgeing Asia Alliance のネットワーキング。私たち悠翔会のオフィスに面白い方々がたくさん集まってくださった。濃密な2時間の交流で、新しいアイディアや新しいパートナーが見つかった方もおられるのではないだろうか。
シルバーエコノミーの一翼を担うヘルスケアビジネスや医療介護にも新しい視点が必要だ。
佐々木淳







