日本を目指す、17歳のまなざし

彼女は17歳。この無邪気な笑顔。
日本のじいちゃんばあちゃんも歓迎してくれるんじゃないか。
なぜ日本で働きたいの?
日本の文化が好きだから
日本人は優しいから
日本は清潔だから
キラキラした瞳のこの子たちはナガランド州の日本語学校の学生。日本で働きたいという若者たちがここで日本語や日本の慣習を学んでいる。
3月に入学したばかりという彼らは日本語で自己紹介し、日本語での質疑に日本語で答える。中には「先輩!」と手を挙げた男の子も。彼らが日本に興味を持ってくれることも含めて、これが日本のマンガやアニメのソフトパワーか。
驚いたのは、彼らが英語で日本語教育を受けていること。
多くがローカル語、ナガランド語、ヒンドゥ語、英語の4言語を使えるという。第5言語としての日本語を学んでいるのだ。
むちゃくちゃ優秀じゃないか。
ナガランド州はブータンやミャンマーなどに囲まれたインドの北東部端の地域。住んでいる人たちはアーリア人ではなく見た目が日本人に近く、キリスト教徒が多いのだという。
ちょっとシャイなところも日本人に似ている。
ここにはNA(准看護師)の資格を有する人、脳梗塞で麻痺のある母親を5年間介護してきたという人、航空会社で働いていた人など、様々なバックグラウンドのある10〜30代の若者たちが集まっている。みんな、日本で介護の仕事をすることを楽しみにしている。
ドイツやシンガポールで働くという選択肢もある彼らだが、日本を選ぼうとしてくれている。
日本では外国人排斥を唱える偏狭な主張がSNSに溢れる。
しかし日本が好きで日本で働きたいという真面目な若者がこんなにいてくれることに感謝こそすれ排除しようというのが全く理解できない。
彼らが、きちんとした現場で経験を積んで、介護福祉士の資格を取得し、日本を好きなまま日本で仕事を続けてくれることを願う。


佐々木淳