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巨大バーチャルホスピタルの心臓部で考えたこと

年間1万8千人、延べ80万日分の「在宅入院」を支えるパリの在宅の在宅医療機関。ここは広域パリの巨大バーチャルホスピタルのまさに心臓部。圧倒される。
複数のアイソレーションベンチが並ぶ陰圧室ではたくさんの薬剤師さんたちが無菌調剤作業中。
アマゾンの倉庫のような大きな倉庫ではロボットたちが黙々と梱包作業を進めている。2年前よりさらに省人化されている。
ここは毎日130件の在宅化学療法を支えるパリの在宅入院の薬剤・材料センター。この法人はがん剤以外にも医療用医薬品や処置材料など、毎日800件を患者の自宅に届ける。

奥田さんのコーディネートで訪問した2回目のセンター。
この法人の見学自体は4回目。
https://www.naokookuda.fr
初回訪問時から勝手にベンチマーキングさせていただいていたが、質的にも量的にも差を広げている 汗

フランスでは在宅化学療法以外にも、在宅緩和ケアや周産期ケアなど、高度な医療ケアを在宅で提供する。その有用性や安全性は検証され、入院同様の品質管理の対象とされている。
在宅医療というよりは在宅入院。
実際、地域医療計画でも入院病床としてカウントされている。
在宅入院の一日単価は平均300ユーロ。
かなり高額、というか日本の入院医療費と同等以上。

一方、緩和ケア病棟は一日3000ユーロ!非常に高額だ。入院の代替として在宅入院が推進される強力な社会的インセンティブになっている。

日本の在宅緩和ケアは在がんでも100ユーロ、緩和ケア病棟は300ユーロ。フランスよりも頑張っている気がするけど‥
フランスでは「在宅入院の評価が低すぎる」と元保健大臣を巻き込んでロビイング中。
日本は実質的な診療報酬引き下げを従順に受容。
ビッグピクチャーに基づいた制度と必要十分な予算に基づいて、腰を据えたインフラ作りをしたい。
それが最終的には医療のコストパフォーマンスを改善するのではないか。いろいろ考えてしまう。
みなさんも一度、見てみてほしい。
思考のフレームが外れるはず。

佐々木淳

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