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「家で最期を迎える」その前にできること

在宅医療の質の指標として「自宅で看取ること」をまず思い浮かべる方が多いと思いますが、僕は「入院依存を最小化すること」は、それよりもずっと重要な在宅医療の医学モデルとしてのアウトカムだと考えています。
入院への依存度が下がれば、自ずと在宅で最後まで生活ができる可能性は高くなります。自宅で死なせるのではなく、最後まで納得して人生を選択していただく。そのためには、在宅での医学管理の質が非常に重要になります。
また、特に在宅患者は再入院しやすいということもわかっています。私たちのデータでは、病院からご紹介いただいた患者さんのうち、1年以内に再入院してしまったケースについて、その約3割は2週間以内に、5割は1ヶ月以内に、そして85%が3ヶ月以内に発生しています。
退院直後、少なくとも3ヶ月目までしっかりと支えていく。どの部分にフォーカスすることが再入院の抑制につながるのか、これを明らかにすることは、患者さんのQOLのみならず、医療資源の適正利用化という観点からも非常に重要であると考えています。

悠翔会では、昨年開設した臨床研究センターをコアに、研究マインドあふれる若手の医師や歯科医師が、在宅医療のエビデンスを少しずつ構と考えています。
寄り添うだけでなく、医学的に最適な選択・手段で、その暮らしをそっと支える、そっと守る、そんな存在でありたいと思っています。

佐々木淳

医療法人社団 悠翔会 Facebook –

■科研費採択のお知らせ

このたび、医療法人社団悠翔会臨床研究センターの後藤友子が、令和8年度科学研究費助成事業(科研費)の採択を受けました。本研究は、悠翔会の三浦久幸(臨床研究センター長)、若杉葉子(歯科診療部長)、田上恵太(悠翔会くらしケアクリニック練馬院長)をはじめとする医師・歯科医師らと共同で進めることを計画しています。

研究テーマは「在宅医療患者における退院後30日以内の予定外入院の実態と回避可能要因の解明」です。再入院を避けるためには、患者さんが病院からご自宅へ戻られた直後の期間のケアが、非常に重要となります。

本研究では、退院後30日以内の予定外入院がどのような状況で発生しているのか、その実態を調査します。さらに、多職種連携やケアの工夫など、どのような要因があれば再入院を回避できるのかを多角的に分析・解明していく予定です。

https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-26K10385

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