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当たり前ではない医療のかたち

日本の在宅医療、実は世界的に見ても質量両面で圧倒的な実績なのですが、それをほとんど発信できていません。
「在宅時医学総合管理」という概念に基づく継続的・包括的な関係性に基づいて慢性期のみならず急性期から終末期まで、同一の多職種チームが連続して関われる。なにかあれば医療も看護も介護も薬剤も、必要に応じて24時間対応できる。こんな濃密な在宅医療・ケアを提供している国は他にはありません。
医療保険と介護保険、2つの公的保険制度を持ち、それぞれのコミュニティで地域包括ケアシステムが機能し始めている。高齢化率で世界の最先端を走る日本の取り組みに対する世界の興味関心も高まっています。
財政と人材不足から、その持続可能性には疑問も呈されています。精度の完成度が高い分、制度外のニーズがこぼされがちである点も課題です。海外の取り組みから学ぶべき部分も多くありますが、同時に我々が直面する課題も含め、海外と共有すべきものも多いと思います。
世界最大の在宅領大国である。日本が国際的なネットワークに接続されていない状況は、日本にとっても世界にとっても不幸なことだと思います。

今日は朝から日本在宅医療連合学会のWeb会議。
来年の日本在宅医療連合学会、東京大会は、国際大会を併催することで、この部分に何らかのブレイクスルーをと考えていますが、今日は学会の執行部の先生方に、この点について深い議論をいただくことができました。
本当にありがとうございました。

今日の新幹線のお供はこの二冊。
昨日は大阪から山川先生が診療同行してくれました。
本をどれくらい読んでるんですか?ととわれて、そういえば最近はあまり読めてない事に気づき、今日はXではなく活字に没頭しようと決めてました。

一人ひとりの人生に真摯に向き合う、そんな仕事に専念させていただける社会環境の中に私たちがいること、これは実は当たり前のことではないのだ、そんなことを最近強く感じます。
ウクライナにもイランにも友人やその家族がいます。
市民生活の上にミサイルが撃ち込まれる。昨日まで普通に暮らしていた人たちが、何の前触れもなく住まいを失い、手足を失い、そして命を失う。この異常事態が、国際社会の常態にならないことを祈るばかりです。

佐々木淳

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