ここでやれることは、もう全部やった
悠翔会ホームクリニック知多武豊の立ち上げから関わってくれた熊谷くんが、今月いっぱいで管理医師を卒業することになりました。
開設から最短での単月黒字化、累損解消、そしてポテンシャル患者数の少ない地域で複数の常勤医師による重症患者を中心とした在宅医療を展開、開設からまだ4年を経ていませんが、在宅医療充実体制加算の要件を楽々クリアできる高機能在宅クリニックを育て上げてくれました。
患者が必要とする在宅医療の提供者がいなければ16キロの診療圏を超えてよい、という規制緩和は、知多半島先端の日間賀島からの診療要請を厚生局が非合理的理由で拒絶したことに対する彼の問題提起がきっかけでした。
非合理性に対しては合理化で対応する。緊急性のない看取りを即時対応ではなく翌朝対応を標準化する取り組みも知多で始まりました。限られた医師資源の利用には当然優先順位が必要です。
悠翔会の職員に対するRSウイルスワクチン(アブリスボ)の法人助成の提案も彼からでした。今年の4月からは妊婦に対する定期接種(公費対象)となりましたが、働く仲間を守るための仕組みづくりにも尽力してくれました。
知多は診療運営にAIのワークフローを取り入れるトライアル拠点の1つでもありました。電子カルテの開発や、教育研修にも力を尽くしてくれました。フランスの在宅医療の見学でもいち早く要点をまとめて法人内に共有してくれました。法人内の全医療職が相互に診療の相談をしあうチャットグループでも返答率は断トツ一位だと思います。
いい意味で空気を読まず、法人の方針にもしっかりと意見する。診療も運営も合理的に計画し、そして全力で着実に実行する。しかし人を動かすためのナラティブも使いこなせる。チーム全体に大きないい影響を及ぼしてくれました。
ここでやれることはもう全部やってしまったのかもしれません。
これからの活躍を心から応援しています。
そしてまたいつか一緒に、さらに一回り大きな仕事を一緒にできることを願っています。
佐々木淳
