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やんばるの地で、在宅医療をともに創る ― 名護プロジェクト始動

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悠翔会は今年8月、沖縄北部・名護市に在宅診療拠点を開設します。
南西諸島で4つ目となるこのクリニックは、離島医療の経験もある総合診療医を中核に、沖縄北部地域に安定的な24時間体制のチーム在宅医療を提供します。
北部は在宅医療が足りない。
力を貸してもらえる可能性はないか。
きっかけはそう声をかけていただいたこと。
その話を聞いた南風原の診療チーム(地元メンバー)は、地域の課題解決に貢献できるならと現地主導で一気にプロジェクトが進みました。

今日は名護市で開催された沖縄県在宅医療推進フォーラムに参加させていただきました。
在宅医療が足りないということでしたが、北部やんばる地域には、地域愛溢れる多職種・多事業所が有機的に連携し合い、そこに意欲ある住民が加わるという素晴らしい土壌が育っていました。
医療・看護・介護、それぞれがスタンドプレーではない、一つ一つの歯車がしっかりとかみ合っている感じがしました。理想論ではなく実践論、プレゼンを聴いていても違和感がありません。
名護市を中核に1市・1町・4村で構成される広大な北部地域。
ここに9万6千人が暮らしています。
診療所は48か所、急性期病院は2か所。特に医療資源の乏しい北端の国頭村、大宜味村、東村はしかし「Blue Zone」として国際的に知られる超長寿地域でもあります。
この広大なエリアを駆け回る訪問看護ステーションは、地域住民のちょっとした困りごとにもボランティアで対応。住民を孤立させず、生活を医療化することなく、くらしの継続をそっと支えていました。ステーションに泊まり込み、移動距離は半端なく、緊急対応も大変そう。人数を増やせばいいのにとも思ったりもするものの、人口が少ないと多くの専門職は養えない。そもそも地域にいる専門職も限られている。
地域住民の生活を守りながら、事業の持続可能性を確保する。
そのためには、それぞれの事業所や専門職が柔軟にタスクシェアし合う関係性が必要だし、そのためには相互の強い信頼関係と、専門職としてそれぞれの領域でしっかりと責任を果せることが不可欠。この地域特性こそが、やんばる地域の嫋やかな「連携力」を育んできたのかもしれないと思いました。

まもなく北部には2病院の統合により、高度急性期から包括期までカバーする450床の大病院が誕生します。摂食嚥下や緩和ケアなど専門的なケアが確保されている一方、退院先を委ねられる在宅医療機関が絶対的に不足しているという現状の課題も共有されました。
私たちがやるべきことは何なのか。
一つとして同じ地域はありません。
まずは「この地域の一員」として認めていただけることが最初のステップ。
地域の価値観・ナラティブを大切にしながら、信頼できる・責任を果せるパートナー・チームメンバーとして認知していただけるよう、真摯に取り組んでいきたいと思います。

貴重な機会を頂戴しました北部地区医師会会長の石川清和先生、副会長の山田護先生、ご縁をつないでくださった新屋洋平先生、泰川恵吾先生はじめ関係者の皆様、本当にありがとうございました!
今後ともよろしくご指導お願い申し上げます。
本格的なクリニックづくりはまさにこれからです。
世界が羨む美しい地域で私たちと一緒に在宅医療に取り組みたい!と思っていただけるドクター・コメディカルの皆様、ぜひメッセージください!

佐々木淳

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