看護師がエコーを使いこなせるようになれば、在宅・施設ケアの質が変わる。

佐々木理事 2022年 12月16日 Facebook記事より

看護師がエコーを使いこなせるようになれば、在宅・施設ケアの質が変わる。

例えば排泄ケアは支援される側にとってもする側にとってもデリケート。

特に在宅患者さんの有症率も高い便秘。直腸性なのか、弛緩性なのか、そのタイプによって必要とされるケアが大きく異なります

。直腸診含め、身体所見だけでは評価が困難な便の分布や性状をエコーで評価することで、便秘のタイプを的確に把握し、最適なケアを最適なタイミングで提供できれば、患者さんの負担も最小化できます。

エコーは少し使い慣れれば、大きな情報量の得られるモダリティ。

聴診器のように常時持ち歩いている在宅医も多いと思いますが、例えば訪問看護師、施設看護師も使いこなせるようになれば、さまざまな状況判断がより迅速かつ的確に、そして医師とのタスクシェアもさらに進めていけそうです。

しかし、このポータビリティでこの画質、そしてこの価格。かつて真っ暗な部屋で、大きな装置を使って肝腫瘍を文字通り血眼で探していた病院勤務時代を思うと隔世の感があります。いずれナースもエコーを携行する時代が来るのでしょうか。